雲台3号機の製作について 雲台三号機は 1. Siguma8の専用雲台 2. Manfrottoの重量の解消 3. 地ポジション撮影が可能 以上三つの命題を設けた。 この三つの命題を解決できる雲台は現在市場に出廻っていないので、自作することとした。 1号機はカメラ撮影部品のエツミ等が市販しているフラッシュ接続金具(アルミ4×30×L部材を多用した)で製作した。部材をあまり切断しなかったので、見栄えは悪いが製作過程で、ノウハウが手に入った。 2号機は一脚撮影のみを考えていたので、簡単に作った。 さて、3号機の製作となると部材の検討が大変だったが、keijiさんが複数のクイックシューを使っているのヒントとなり、構想が一気に進んだ。しかし撓みが発生し、使えなくはないが、ダサイ。4号機を作る前に、3号機のノウハウを整理することとした。 |
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一.材料 1.アルミフラットバー5×40×300を2~3本 2.アルミアングル4×75×75×40の曲加工品 3個 3.W3/8L65、W3/8L20、W3/8L15ボルト各1本 4.皿ビスM5L=5(働き長さ) 9本 5. W3/8六角ナット1個(出来ればUナットが良い) 6. W3/8鍔付ナット 1個 7.W3/8ワッシャー外径20 8.アルミパイプ厚1mm内径20(長さはUナツト頭高さ以上) 9.エツミ製W1/4メスーメスアダプター2個 10.エツミ製製W1/4カメラ固定ねじ1個 11.(オプション)Mnfrottoクイックシュー200PL−14 2組(ご自分が今使っている物を使う場合は同じ物1組) |
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二.道具 1.金鋸 6.タップW3/8、W1/4、M4、 2.万力 7.塗料(エアーボンベラッカー) 3.電動ドリル 8.センターポンチ 4.金鑢 9.金槌 5.ドリル刃8mm、3.2mm、5mm、10mm 10.(あれば)ノギス |
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H部材 W1/4穴は国産カメラ三脚の場合であり、外国三脚の場合はW3/8が多いので、ご自分の三脚に合わせてください。 W1/4穴の左右にスリットを作るのはノーダルポイントの微妙な調整が必要となる場合に必要。 Xはカメラ+レンズの組み合わせで決まる重要な寸法,KSはクイックシューの厚みスリットはノーダルポイントの位置合わせがどうしても必要な時にあければ良い。 |
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V部材 ボルト穴W3/8は丸やすりでパイ10の穴にする。10mmドリルで開けても良い。 この穴はカメラポジション仰角、俯角用なので、インチねじでもメートルねじでも良い。太さも5mm程度以上なら、良いでしょう。締め付け用の鍔付ネジに合わせて購入すれば良い。締め付け機構にスラスト玉軸受を使う場合は最低10mmは必要となる。 |
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M部材 アーム回転部の穴はV部材と同じ。 クイックシュー取り付け穴はクイックシュー側の穴に合わせてW3/8でもW1/4でも、どちらでも良い、W3/8の穴にW1/4アダプターを用いることも可能です。スリットはレンズノーダルポイントの微調整が必要なときにあけても良い。 |
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A2、A3部材 市販の曲げ加工アングルの場合、図のように重ねるので既存のネジ穴位置は合わない。また溝幅を自由に設定するためにも、接続用M5ネジ穴は開け、余分な部分は金鋸で切断してください。 クイックシュー取り付け穴はクイックシュー側の穴に合わせてW3/8でもW1/4でも、どちらでも良い、W3/8の穴にW1/4アダプターを用いることも可能です。馬鹿穴でもいいのですが、ネジを緩めたときに、部品が落ちないようにネジにしています。 アングル二つ合わせの溝幅を狭くすると、天ポジションでの撮影のため、アームを真下にしようとしても、クイックシュー取り付けボルトのボルト頭が支柱Vに当たるので、溝幅を決めるときは十分検討してください。 |
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A2、A3取り付けボルト A2側はM部材とA2部材の厚みを越えて、クイックシューを固定するため、ボルトの長さは、M部材とA2部材の厚み+クイックシューの穴の深さ(5+4+10)が必要です。しっかり固定するためにもボルトを右図のように加工してください。 A3側はA3の厚み+クイックシューの穴の深さ(4+10)が必要です。しっかり固定するためにもボルトを右図のように加工してください。(市販のカメラ固定ネジで代用できますが、しっかり固定するのであれば六角ボルトのほうが良い) |
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E4、N部材 E材はMやV材と同じように馬鹿穴にします。M、E、VをW3/8ボルトL=65で縫い、ナット(Uナット)で締め付けますが、少し回転が出来る強さに締め付けてください、固定するための締め付けは鍔付ナットで行います。(E材とM材はビスで固定し同じ回転をするように縫っておく) |
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組み立て、調整 H部材とV部材は残りのアングルで組み立てる。カメラが前に出すぎているときは、M材のクイックシュー取り付けW3/8穴を鑢で後ろ側にスリットを作ってください。 カメラが支柱に近づきすぎているときは、H材の取り付けW3/8穴を鑢でスリットを作って、ずらしてください。 位置関係が決まれば、位置のしるしを刻み、塗装して完成です。 |
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3号機 画像をクリックすればムービーがみれます。 | |||||||||||
命名 ダブル・クイックシュー・アダプター 市販のパノラマ雲台でカメラ撮影地ポジションで撮影は出来ても、三脚を消去するための撮影ができる装置はない。そこで4号機は市販パノラマ撮影雲台でもカメラ撮影地ポジションで撮影できるアダプター(命名 ダブル・クイックシュー・アダプター)を作ることにしよう。 市販のアルミアングルとフラットバーで3号機のクイックシュー取り付け部と同じような溝型を作ります。溝幅は各自の雲台で支障をきたさない幅を考えてください。長くしすぎるとカメラと三脚をセットしたまま、三脚が倒れるので要注意です。 出来れば、ご自分が使用しているクイックシューと同じ物を写真のように取り付けてください。 撮影の度に、アダプターを取り付けるのが面倒な方は3号機の様に固定してください。ただしボルトは加工する必要が生じます。 撮影は、アダプター長さ+カメラ底からのレンズ軸距離×2の距離を三脚ごとずらして地ポジション撮影とします。 日本製の一眼レフデジカメは正面から見て(カメラ縦使い)レンズ軸とカメラ底の固定ネジの位置が、上下にずれているカメラはほとんどないと思いますが、もしずれているとX,Y,に加えてH(上下方向)の調整が必要となり、雲台も複雑になります。 |
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