山行レポート 

皆子山
ランク  C
参加者  7名(男2,女5)
CL/SL  No.2733Y.N/2627H.K
写真提供  No.2733Y.N
編集  No.2330T.S

ツボクリ谷を代表するトチノキの巨木。樹齢100年以上は優にある古木から、初々しい若葉があちこちから芽を出しています。生命力みなぎるパワーに、素直に感動します

7月17日(日)曇り/晴
か つてはガイドブックにも渓谷美が素晴らしい一般道として紹介されているルート。10数年前の台風・大雨で荒れ、足尾谷出合では危険を告知するバリケードが 設置されています。橋や擁壁などの人工物は崩壊して無惨な姿を見せていますが、自然林は長い年月をかけて徐々に本来の渓谷美を蘇らせつつあるようです。
以前は午前午後に数本あった路線バスも撤退しつつあり、バス利用での計画ができなくなりました。今回はJR堅田駅前のタイムズカー(カーシェア)を利用 し、足尾谷出合の道路脇に駐車。足尾谷からツボクリ谷、源頭を西寄りにとって皆子山西尾根端部から皆子山ピークへ。東尾根を下り途中の北東細尾根を下山路 として、反時計回りに円を描く周回コースとしています。
ツボクリ谷本来の渓谷美と巨大なトチノキの生命力、源頭のイワヒメワラビのグリーンカーペットの素晴らしい風景を楽しむことができました。秋の紅葉シーズンも素晴らしいだろうと夢が膨らみます。
行 程 大阪(7:15)  堅田(8:22)  足尾谷出合(9:20)・・・・ツボクリ谷出合(10:35)・・・・皆子山西尾根端部(13:15/14:00)・・・・皆子山(14:30)・・・・足尾谷出合(16:15/16:35)   堅田(17:50/18:23)   大阪(19:28)

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足尾谷出合からしばらく進むと小さな発電所があります。その先から沢は徐々に美しい渓相を見せてくれます 沢筋の踏み跡をどんどん進むとこじんまりした素敵な山小屋。古い記録から「KRAC芦火小屋」とあります。拝見するとちゃんと使えそうです ツボクリ谷に入ります。皆、濡れてもよい靴を履いているので、できるだけ水流通しにルートを取ります
次から次へと美しい小滝が現れ、飽きることがありません 立派な連瀑帯を遠くから眺めます。ここは左手の崩壊地をトラバースして高巻き 常に湿度が高いのか岩や樹幹についた苔の発育がすごい
触るとモコモコ、超分厚い絨毯のよう 美しい連瀑を快適に越して行くと、高さのある滝に阻まれます。ここは右手に高巻き。スタンス・ホールドは豊富ですが、注意して登ります 見上げるとすっきりと青空
そろそろトチノキの大木が現れるはず いよいよ登場。こんな巨木見たことない 神々しくもあります
大きな葉が日の光をいっぱいに受けて、鮮やかに輝きます 小滝はまだまだ続きます。ポツリと降り出した雨が本降りに。ずぶ濡れとなりますが、沢の中では心地ち良い。皆子山への直登ルートを左手に見送り、右俣へ 細い水流を忠実にたどっていきます
いよいよ源頭風景が現れ始めました イワヒメワラビのブッシュは柔らかく、気持ちよく詰めていきます V字沢に一面緑のカーペットを敷き詰めたかのような風景です
皆も、気持ちよさそうに登っています 皆子山西尾根稜線に突き上げ、沢歩きは終了。今年2月にそり遊びを楽しんだ皆子谷左俣源頭斜面も美しい。ゆっくりと昼食休憩の後、皆子山ピークへ こちらは皆子谷右俣源頭部に立ち寄り。この沢歩きも楽しかったね
皆子山ピーク。武奈ヶ岳は雲に覆われ見えません。東尾根下山路から途中で分れ、北東にのびる尾根を下山路とします。激下りの細尾根で、ここでも土砂降りに遭遇 足尾谷の発電所に送られる導水管橋を潜るとすぐに車道に出て終了。駐車場に着くと青空が見えだしました。最後は着替えながら全身のヤマビルチェック。今日は3/7の確立でした

四季を通じて訪れている皆子山。その時々で違った美しさを見せてくれます。今回は天候も含めとても変化のある沢歩きで、心地よい達成感と疲労感を皆で楽しむことができました。秋にもぜひ再訪したいね。



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